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音楽のなかの典礼 ベートーヴェン 「ミサ ソレムニス」はどのように聴かれたか 春秋社

ベートーヴェン ミサ・ソレムニス

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音楽のなかの典礼 ベートーヴェン 「ミサ ソレムニス」はどのように聴かれたか 春秋社


商品番号: 203652


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商品説明

春秋社
音楽のなかの典礼 ベートーヴェン 「ミサ ソレムニス」はどのように聴かれたか 【音楽書】

しばしば“非典礼的な教会音楽”とされた<ミサ・ソレムニス>の受容史を通じて、音楽/芸術と宗教/教会の複雑な関係性に迫る。

ベートーヴェン晩年の「異化された大作」(アドルノ)である<ミサ・ソレムニス>。教会音楽の形式を持ちながらもしばしば“非典礼的”とされてきた本作品の受容史を通じて、19世紀ドイツの「芸術」と「宗教」と「教会」の複雑な関係性を浮き彫りにする。

目次

序論 「楽聖」の「問題作」
1 <ミサ・ソレムニス>とはどのような音楽か
2 一九世紀のドイツ語圏における<ミサ・ソレムニス>論
3 「芸術」「宗教」「教会」
4 ホフマンの問い
5 なぜベートーヴェンのミサ曲が問題となったのか
6 <ミサ・ソレムニス>研究と「世俗化論」
7 本書の構成

第I部 プロテスタントによる<ミサ・ソレムニス>論
第一章 新時代の宗教音楽としての<ミサ・ソレムニス>
1 <ミサ・ソレムニス>の“声楽の困難さ”と“器楽の優位”
2 <ミサ・ソレムニス>における「聖」と「俗」との「和解」
3 声楽と器楽が渾然一体となる<ミサ・ソレムニス>
第二章 ベートーヴェンの「神秘主義」的教会音楽
1 <ミサ・ソレムニス>のなかの「疑念」
2 ベートーヴェンの「楽器の世界」
3 「神秘主義」的教会音楽としての<ミサ・ソレムニス>
4 言葉と音が一体となる「音楽ドラマ」の失敗
第三章 「フモリスト」ベートーヴェンの教会音楽
1 「見せかけのミサ曲」としての<ミサ・ソレムニス>
2 音楽の「錯誤」としての「超越」
3 「フモリスト」としてのベートーヴェン
4 <ミサ・ソレムニス>は“教会音楽”ではなく“芸術音楽”?

第II部 カトリックによる<ミサ・ソレムニス>論
第四章 “未来のドラマ”としての<ミサ・ソレムニス>
1 <ミサ・ソレムニス>論とヘーゲル哲学
2 <ミサ・ソレムニス>による「新しい道」
3 “未来のドラマ”としての<ミサ・ソレムニス>
第五章 <ミサ・ソレムニス>の“弁証学”
1 ベートーヴェンの音楽の三分類
2 <ミサ・ソレムニス>の“弁証学”
3 「真の教会様式」としての<ミサ・ソレムニス>
第六章 「教会音楽」と「宗教音楽」
1 「教会音楽」と「宗教音楽」との区分け
2 「教会音楽」ではないウィーン古典派の三巨匠の教会音楽
3 宗教的な感情と礼拝
第七章 音楽における「教会的」とは何か
1 「非教会的」なハイドンとモーツァルトのミサ曲
2 「非教会的」であるが宗教的な崇高さを持つベートーヴェンのミサ曲
3 音楽のカトリック(普遍)性
4 <ミサ・ソレムニス>は“芸術音楽”であるがゆえに“教会音楽”?

結論 典礼と芸術
1 一九世紀半ばのドイツ語圏におけるカトリックの動向
2 ミサ曲と「ドラマ」
3 教会音楽、宗教音楽、芸術宗教


あとがき
ミサ・テキスト対訳
参考文献
索引

著者 :清水 康宏 著
ジャンル :音楽書 > 音楽史・音楽学
ISBN :9784393932292
判型・ページ数 :4-6・308ページ

JANコード:9784393932292

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