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サラサーテ 2023年8月号 113 せきれい社

表紙&Close-up ストラディヴァリウス・コンサート2023

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サラサーテ 2023年8月号 113 せきれい社


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商品名 サラサーテ 2023年8月号 113 せきれい社


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せきれい社
サラサーテ 2023年8月号 113【雑誌】

●表紙&Close-up ストラディヴァリウス・コンサート2023
今号は例月とは趣向を変えまして、9月22日&24日に行われる「ストラディヴァリウス・コンサート2023」について出演者を取材しました。
表紙を飾るマリア・ドゥエニャスはスペイン・グラナダ生まれの20歳のヴァイオリニスト。2021年ユーディ・メニューイン国際コンクールで第1位を獲得し、ドイツ・グラモフォンからベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲他というCDデビューを飾ったばかり。
同じくヴァイオリンのキム・スーヤンはドイツ生まれの韓国人。現在ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の第1コンサートマスターを務め、この5月の同楽団来日公演にも参加しました。
チェリストのパブロ・フェランデスもスペイン出身、フランス・ヘルメルソンに師事しチャイコフスキー国際コンクールに入賞しています。
マリアは1710年製「カンポセリーチェ」、スーヤンは1702年製「ロード・ニューランズ」、パブロは1969年製「ロード・アイレスフォード」というストラディヴァリウスを日本音楽財団から貸与されています。さまざまな室内楽で、ストラディヴァリウスの魅力を聴かせてくれるはずのコンサートをフューチャーしました。

【特集】弦でもリズムにのる
弦楽器は基本的に旋律楽器です。
メロディを奏でるのは得意ですが、特にクラシックを主体に習っている人には、ロックやジャズのようにリズム主導の音楽にのることに、難しさを感じる人も少なくないでしょう。
もちろんクラシックであっても、リズムが重要なのは言うまでもありません。そこで今回の特集は、弦楽器でリズムに遅れを取らないコツを追求してみました。
基本リズムのマスター(青木高志)/リズム感を鍛える(中川和歌子)/裏拍&アウフタクトに強くなる(西垣恵弾/オーケストラのリズムの掟(長原幸太)/ノリの良い演奏とは?(大谷舞)/チェロのリズムのグルーヴ感(新倉瞳)/コントラバスの的苦手リズムの克服(鷲見精一)

■クレモナのコンテンポラリー製作家/アンドレア・ヴァラッツァーニ
日本では人気作品ながら、あまり上演されないヴェルディ:<リゴレット>。
やはりあまりに悲惨な顛末が日本人にはきつすぎるからかも知れません。新国立劇場でも10年ぶりという新演出。スペイン・ビルバオ・オペラの焼き直し制作です。
リゴレット、ジルダ、マントヴァ公爵役の歌手3人が天下一品で、マウリツィオ・ベニーニの指揮もお見事。正調<リゴレット>が堪能できました。

■ローム ミュージック フェスティバル2023
ようやくコロナが収束してローム ミュージック フェスティバルは通常通りの形態で4月22日(土)&23日(日)に開催されました。
今年のフェスティバルの目玉的イベントになったのは、地元京都の造り酒屋の息子で俳優の佐々木蔵之介が参加したことでした。
日曜日の「オーケストラコンサートII」、垣内悠季指揮、京都市交響楽団のグリーグ:<ペール・ギュント>の音楽の合い間合い間に、『ペール・ギュント』の音楽劇を朗読しました。さすが役者、感情のこもった彼の言葉に、客席は感動に包まれました。他にも、12人のチェロ・アンサンブルや、神谷未穂と礒絵里子の従姉妹デュオでダンス音楽を演奏するなど、ひとひねりの凝った企画満載のフェスティバルでした。

■ 同音楽祭の常連、ピンカス・ズーカーマンがコロナ明けで4年ぶりに参加しました。
本人も流行当初にコロナに感染したということですが、コロナ流行中に時間があったということで、過去の練習曲やバッハ、弾き方や芸術的なこともすべて見直したということで、もともと巨匠ですが、明らかにさらなる高みに達していました。
指揮ぶりにもそれは顕著で、第1ヴァイオリンはコンサートマスターぞろいの宮崎国際音楽祭管弦楽団を振って、すばらしいチャイコフスキーの交響曲第4番を聴かせました。

■第23回別府アルゲリッチ音楽祭
今年のハイライトは、コロナの前から予定されていながら、延び延びになっていたマルタ・アルゲリッチ(ピアノ)とチョン・キョンファ(ヴァイオリン)の世界初共演でした。
どちらも20世紀後半から世界を代表する人気女流演奏家ですが、今まで共演歴は無く、81歳と75歳のデュオが実現しました。
曲目はフランクのヴァイオリン・ソナタ。円熟したふたりの繊細な演奏は聴衆を魅了しました。
もうひとつの本誌の注目は若いエール弦楽四重奏団(山根一仁Vn、毛利文香Vn、田原綾子Va、上野通明Vc)とアルゲリッチ、ミッシャ・マイスキーとの室内楽の共演でした。まだ30歳前の若い彼らにとっては宝石のような人生経験になったに違いありません。

■大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023
同コンクールは1993年の第1回から3年ごとに行われてきたが、コロナの影響で第10回が中止に。そのコンセプトを継承し、6年ぶりに開催された「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023」を取材。本選の模様をレポートします。

■アーティストインタビュー
2年の延期を経て4月に来日したジョヴァンニ・ソッリマ。
今回は各地でのリサイタル、オーケストラとのドヴォルザーク:チェロ協奏曲の協演、出演した映画『氷のチェロの物語』の上演などで、その存在感を見せつけました。
その彼に「音楽とは?」、「即興とは?」、「作曲とは?」とその根源的な質問をしました。彼の言葉も大きな説得力がありました。
ドイツを拠点に活躍し、古楽オーケストラのコンチェルト・ケルンやゲッヒンガー・カントロイのコンサートマスターを務めるバロック・ヴァイオリニストの平崎真弓。
トッパンホールでクリスティアン・ベザイデンホウトのフォルテピアノで、モーツァルトのソナタを演奏しました。もともとモダン・ヴァイオリンを弾いていた彼女が、どうしてバロック・ヴァイオリンへの道を歩んだかをじっくり聞きました。

★連載・記事★
●新連載 MAROの寺子屋violin塾 伝統と継承、未来へ
MAROことNHK交響楽団特別コンサートマスターの篠崎史紀の連載がスタート。
「伝統と継承」、 「愛」をテーマに楽曲や自身の体験を紐解き語っていく。
初回は昭和音楽大学附属ストリングスアカデミーについて。

●老舗弦楽器専門店の工房から3 奏者のための弓鑑定入門
弦楽器専門店の老舗・文京楽器。製作者としても評価の高い敏腕・堀酉基社長による連載。
第4回の弓鑑定のテーマは「フロッグとボタンを極める(前編)」。

●最終回 コンサートマスター長原幸太のオーケストラスタディ
読売日本交響楽団のコンサートマスター長原幸太によるオーケストラスタディ。
最終回となる今回は、前号に続きマーラーの交響曲第1番<巨人>を解説。

●柏木真樹「ヴァイオリン習得術革命 誤った常識を打ち破れ」
これまで当たり前に行ってきたヴァイオリンの練習方法に誤りはないか? ヴァイオリン指導者の柏木真樹が、骨や筋肉などの身体の仕組みから、効果的な演奏方法を考察する。
「大人向け全く新しいアプローチ」の10回目。

●「低音ジャーナル」幣隆太朗が聞く!
幣隆太朗が「すごい! すばらしい!」と思う、尊敬するコントラバス奏者を訪問し、インタビュー。
第4回はヴュルツブルク音楽大学教授の文屋充徳。

●グスタフのCDぶらり旅
今回は、ドミニク・ワーグナーが演奏するチャプターズの「ダブルベースの物語」を紹介する。

●加藤正幸の「BassQ→A! HYPER弓付の極意」
プロオーケストラで活躍し続ける加藤正幸が読者からの質問に答える連載。
モーツァルトの歌劇<ドン・ジョバンニ>序曲の演奏のコツ。

●森武大和「ウィーン コントラバシスト演奏日記」
森武大和がオーストリア・ウィーン放送交響楽団での演奏家としての日々を語る。
第28回は「自分のエゴを無くす大切さ」。

●ヴィオロニステ
節目の年を迎え、一夜に3作のコンチェルトを弾くコンサートを行うヴァイオリニストの篠崎功子をインタビュー。

石上真由子に自身が主宰するアンサンブル・アモイベについて聞いた。

●新連載 田原綾子 すばらしい演奏家たち
パリ・エコールノルマル音楽院を経て、デトモルト音楽大学にてファイト・ヘルテンシュタインのもとで学ぶ。
コロナ禍、日独の行き来の難しい日々の中で、これまで出会った「すばらしい演奏家たち」を紹介ししていく。
初回はピアニストのマルタ・アルゲリッチ。

●森元志乃「ヴァイオリン基礎テクニック、リターンズ!・3」 奏法について
運弓法を中心に」と題し、ヴァイオリンのさまざまな奏法を整理。その上で一つひとつの奏法の成り立ちや弾き方を取り上げていくシリーズ。
第10回は「移弦奏法」の4回め。アルペジオについて。

●最終回 白瀬ゆり「こどものおけいこ」
子どもにヴァイオリンを習わせたいけれど、楽器はどう選ぶ? 自宅での練習はどのくらいしたら良いの? 子どものおけいこヴァイオリンについて、ヴァイオリン教師の白瀬ゆりが解説していく。
最終回は読者からの質問に答える。

●黒川正三の「エチュード活用法」 「チェリストのための基礎講座」の新シリーズ。
チェロの古典的なエチュード「ドッツァウアー」を用いて、基礎的な技術を学び直す。
第7回は「左手とボウイング〜確実な発音と正確な音程のために」。

●長谷川陽子 今日ものんびりチェロ日和
人気チェリスト長谷川陽子によるエッセイ。
チェロとともに過ごす日常を語る。 第12回は「チェロを始めた頃のこと」。

●倶楽部チェロ
京都(8月6日・日 バロックザール)と東京(8月12日・土 白寿ホール)にてリサイタルを行う森田啓介にインタビュー。

●宮田大の「チェロ・ソナタ 聴かせどころ聴きどころ」
人気実力共に抜群のチェリスト宮田大がチェロ・ソナタを解説。弾き方だけではなく、聴きどころも紹介していく。
前号に続きブラームスのチェロ・ソナタ第1番第3楽章を解説する。「コラム:旅の空より近況報告」にも注目。

●カフェ・ド・室内楽
1976年に結成し、ニューヨークを拠点に世界で活躍。
解散することを表明しているエマーソン弦楽四重奏団のファイナル・シーズンを音楽ジャーナリストの渡辺和がレポート。

●室内楽プラス
夏期限定で活動するTOKI弦楽四重奏団が結成20周年を迎え、新潟シンフォニエッタTOKIを設立。今夏のコンサートについて聞いた。

ラ・フォル・ジュルネに出演したハンソン4重奏団を取材。

●最終回 エクトル・カルテット「ないしょの手紙」カルテット留学inプラハ
中川理子(Vn1)、染谷亜紗子(Vn2)、大畑祐季乃(Va)、山口奏(Vc)によるエクトル・カルテットは2017年4月、東京音楽大学で結成され、現在プラハ芸術アカデミーの室内楽科に留学。メンバーが交代でプラハでの出来事を綴る。
最終回の今回は山口が担当。

●志村寿一の「身体と音楽との調和」
身体と楽器との良い関係について取り上げている。
今号も前回に続き「楽器の演奏を通して”自然”を取り戻す」。
メッサ・ディ・ヴォーチェを伴った音階練習について譜例を用いて詳しく解説。今回も、ぜひ弾きながら読み進めてほしい。

●リニューアル アマチュアオーケストラ ファイル61
演奏が好きな人が集い、地域に親しまれる市民楽団、川西市民オーケストラを取材。

●川畠成道の「レガート・コンチェルタンテ」
ヴァイオリニスト川畠成道が演奏活動の日々を綴るエッセイ。
今号は「共演者」をテーマに綴る。

●「遠藤紀代子の一筆エッセイ」
ヴァイオリニストで指導者の遠藤紀代子が、日々感じたことを綴る一筆エッセイ。
今号は、カール・フレッシュのスケールシステムにまつわる話題。

●その他
トピックス(ワルター・バリリとの思い出/サントリーホールCMG2023/仙台フィル東京公演)、[海外レポート]クロンベルク・アカデミー/クロノス・クァルテット、フェスタサマーミューザKAWASAKI2023の聴きどころ。

■読者プレゼント
CD『Encounter with Stradivari 2022』を3名様に
大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023のオリジナル・トートバッグ、ステッカー、プログラムをセットで2名様にプレゼント。
また、石上真由子(Vn)主宰 東京公演 京都公演「アンサンブル・アモイベvol.60 」に各2名1組ご招待します。
本誌綴じ込みハガキでご応募ください。

☆巻末楽譜☆
NHK連続テレビ小説「らんまん」主題歌<愛の花>作曲/あいみょん 編曲/松原幸広 弦楽四重奏版
ホルン協奏曲第1番第1楽章より 作曲モーツァルト 編曲/松原幸広 ヴァイオリン三重奏(またはヴァイオリン二重奏+ヴィオラ)版

JANコード:4910041830831

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